北欧スウェーデン スモーランド 田舎 無音

1月16日

先週の日曜日から体調を崩していた。治るまでにまる1週間かかるとは。盛り塩してたのに。

家で仕事する以外特に余り出来ることがなかったので、近くの森を徘徊していた。その森は森林学部の演習林なのだが、中々な多様な動物がいる。哺乳類だと、うさぎ、ハリネズミ、アカリスなど、鳥類は中々種類が多い。一昨日は幸運なことにアオゲラを目撃した。ちょっとした森にキツツキ類がいるのも面白いと思う。

この時期になると晴れた日に若干春の気配を感じることがある。冬至を過ぎて日が長くなってきているからか、今にも鳥類の元気な鳴き声が聞こえてきそうな日和だ。実際まだまだ冬真っ只中なのだが。しかし真冬といってもここ南スウェーデンは他の地域と比べるととても暖かい。街の中心の運河まで凍ってしまい、人々がスケートを楽しめるのは年に一回あるかないかである。これが北へほんの1時間上がると肌で感じれるほどの温度変化がある。先週冬季休業中にOsbyというsmålandとの境に位置する町に行ってきた。今まで自分はストックホルムやヨーデポリなどの大きな都市に行ってきたが、余り田舎には足を運んだことがなかった為、スウェーデンで童話に出てくるような地方に行ったのは今回で初めてだった。smålandは長靴下のピッピの著者やIKEAの創業者、また以前アメリカに渡った多くの移民の出生地である。そしてカルマルという一番大きな都市は、北欧の歴史においてとても重要な場所だ。今回のsmåland近辺への旅は今までスウェーデンにいた中で間違いなく一番だった。日々人や物事に揉まれながら生きていると忘れがちだか、自然に囲まれた無音の空間というのは一番の贅沢だと思う。今どこに行こうと車や人の音がする。鳥の鳴き声しかせず音でどのような生き物が居るのかわかる環境というのは、特に関東の都市圏は尚更、中々見つけられない。Osby駅から少し歩いて林道に進むとそこは普段住むマルメとは別の世界だった。時々森の中に見かける家々も伝統的な赤の塗装がされた木でできていてとても可愛らしい。少し歩いた場所にあった丘を登り切ると、彼方まで続くsmålandの森を一望できた。もちろん外気温を氷点下であったが、その景色を眺めて食べる昼ごはんはとても美味しく感じた。

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