スウェーデン ミッドサマー 食費

6月28日

先週末はミッドサマーという祭日だった。自分はマルメのすぐ側にあるロマという街の行事に参加した。この行事では、一般的にマイストンというポールを葉っぱや花で飾るところから始まり、後にそのポールの周りで少し変わった踊りをする。

写真1 マイストンとその周りで踊る人々
その後多くの人は家でスィール(ニシンの酢漬け)やアクヴァヴィット(ディルを漬けたシュナップス)などミッドサマーの夕食を食べる。私は一度、スィールを洗って醤油などで食べたら寿司になるのではと実験して以来一度も食べていない。ハーブやスパイス、お酢を洗い流したスィールは只の腐ったニシンである。

残念ながらここスウェーデンでもインフレーションの影響で生活物資が値上がりしている。そんな中、今日は普段かかる食費について話したい。

スウェーデンは何もかも高いと思われがちだが、どケチの私は月1万から1万5000円ほどを食費に当てている。基本的に安い時に買えるものはなるべく沢山買っておく、そしてどんな物でも作ることが出来るという自信で低価格高満足度の食事が出来る。まずパスタなどはICA basic (ICAスウェーデンのスーパー、イオンブランドの様なもの)を、そして大体毎日じゃがいもを食べる。じゃがいもは運が良ければ1キロ70円ほどで購入することが出来る。

写真2、3 値下げされたアスパラガスとその料理例

生ハムやワインなど食事にエクストラの幸せが欲しい際は、基本的に自分で作る。生ハムやパンチェッタなどの作り方は後々書こうと思う。生ハムは塩漬け(5日ほど)、塩抜き(一晩)、燻製(IHと段ボールで可能、拾った小枝)、乾燥(冷蔵庫にぶち込む)の順で準備すれば間違いない。

写真4 自家製ハムの試食
ワインはベリー類などを拾って作るプレミアムのものも出来るが、基本的にそこら辺に転がってるリンゴから作るのが一番簡単である。クラッシャーやミキサーで液体状にするか、少し熱(熱はなるべく使わないようにする)を加えて潰したものを、プロテインパウダーが入っていた壺にイースト(醸造ショップが街に一つはある、またはオンライン、ワイン用イーストが一番だがパンイーストでも可能)と入れ1週間から2週間RTで待機すると完成。

写真5 熱を加えて作ったリンゴのサイダー

(日本産の豚の方が個人的に質が良い気がするので、是非皆さん作って見て欲しいです。ヨーロッパ産のハムだから美味しいというわけでなく、日本でも十分美味しいハムが作れると自分は思っています。)