北欧 春 修士卒業

5月18日

春から夏にかけてのスコーネはまるで御伽話のようだ。朝は鳥の囀りで目を覚まし、窓を開くと跳ね回るウサギが目にはいる。この心地良い環境が今まで抱えていた煩悶を少しだけだとしても覆い隠してくれる。

写真1 私の部屋の窓からの景色 午後9時

と言うのも自分は今年が始まって以来、卒業後の就職先や進路を何とか見つけることに苦労していた。去年から就職先を探しているだけあり、複数の企業と面接まで漕ぎつけることには成功していたのだが、採用までは手が届かなかった。自分のようなスウェーデン語能力で現地人に引けをとる外国人は何か決定的な能力や経験が無いと、容易く職を見つけることは非常に難しい(職種を選ぶ場合)。自分のコースの同級生は、ほぼ全員期限内に卒論を終えることが出来ず卒業を延期している。実は自分も卒業を秋まで延期することに決めた。

私は、卒業論文をとある企業の商品を使いながら行っていた為、実際その企業で一年間パートタイム労働をしていた。そして幸運なことに、その社長の知り合いの企業がパートタイム労働を募集していたため、この二つの企業で働きながら論文を書くことにした。これが私の卒業延長の理由である。

スウェーデンの様な面識があるか如何かが採用への大きな手掛かりになる場所では、時間をかけて人脈を増やしていくことは重要だと感じている。これから私が生きていけるように祈っておいて下さい。

写真2 仕事帰り 家の周辺